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クラシカル恵理子(2)

異なった人種を忌み嫌う視線が二人の間で激しく交錯した。
私の目の前にいるのは三十代後半から四十代前半といった中年の男である。白のワイシャツにグレーのスラックス姿の男は、一見何処にでもいるサラリーマンのように見える。だがメンソールの細長い煙草に火を点ける手つきと、全身から匂い立つ甘いコロンが、男がその世界の住人であることを如実に物語っている。
「フフフ、女装子って、いつ見ても気持ち悪いわ」
男は薄い唇に蔑んだ笑みを浮かべ、恵理子になった私に煙草の煙を吹きかけた。

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丸田と会うのはその夜が五度目だった。私はその夜もいつもと同じように恵理子になって、丸田のマンションへと足を運んだ。
私は部屋に入った瞬間、両手に手錠を掛けられた。これまでの四度の情事で私の性癖を熟知している丸田は、天井のフックから吊り下がる縄を手錠に結びつけ、「今日も狂わせてやるからな」と、黒のパンストに包まれた私の太腿を撫で回し始める。相変わらず粘っこい丸田の愛撫に官能の疼きが昂ぶり、私が狂い始めた頃、リビングの扉が開いて男が姿を現した。

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丸田からシゲオと呼ばれているその男は、恵理子になって拘束された私の姿を馬鹿にした目つきでジロジロと見つめた後、「女装子を相手にするなんて、あんたも趣味が悪いわね」と吐き捨て、丸田の首に腕を絡めて唇を押し重ねた。
二人の中年の男は私の目の前で、ゆうに一分は唇を重ね、舌を絡ませて、互いの唾液を貪り合っている。
ようやく唇を離した丸田は、「色々と経験してみないとな」とチラリと私を見た後、シゲオと繋がっている唾液の糸を指で切った。
「よくも人の男に手を出してくれたわね。今日はそのお礼をたっぷりとさせて貰うよ」
シゲオはそう言うと、スパンコールに彩られたシガレットケースからメンソールの煙草を取り出して、薄い唇に咥えた。

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「んぐううぅ!」
メンソールの香が口の中一杯に広がり、胃の中から空えづきがこみ上げてきたが、私は両頬を掌で挟み込まれていて、逃げることができなかった。
シゲオは丸田の時と同じように口紅を塗った私の唇に吸い付き、唾液を流し込んでくる。シゲオが唇の中に含んだ錠剤は、ヌチャヌチャと音を立てて絡み合う舌と舌の熱によって溶かされ、私の体内に流れ込んでいった。
「バイアグラ、使ったことある?」
唇を離したシゲオは丸田と同じ動作で唾液の糸を切り、濡れた唇にニヤリと不気味な笑みを浮かべた。

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「私、女装子って本当に嫌いなの。女装する奴って男の姿のままじゃ相手されないブ男だから、女の格好して誤魔化して男を漁ってるんでしょう?」
シゲオは私の鼻を摘み上げながら、丸田に同意を求めた。ソファーに体を沈めている丸田は水割りが入ったグラスを揺らしてニヤニヤとするだけで、否定も肯定もしなかった。
「あんた、人妻になって犯されるのが好きなんだって?オカマの癖に人妻だなんて笑っちゃうわね」
シゲオは私の怒りの視線を嘲笑うかのように、タイトスカートの中に手を忍び込ませる。シゲオの指先が黒のパンストに包まれた肉棒に触れて、ゾッとするような汚辱感が背中に走った。
だがシゲオはスカートの中の手を卑猥に動かしながら、髭剃り跡が青々と残る口元をニヤリと歪めた。
「何よ、これは?」
シゲオに対する私の憎しみは最高潮に達していたが、同時にバイアグラの恐ろしい効能も最高潮に達しようとしていたのだ。

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私はシゲオへの憎しみを抱きながら、その十五分後にはシゲオの指使いに狂乱していた。
「私は小学生の頃からこの世界で生きてるんだからね。オカマのあんたとは年季が違うのよ」
シゲオは今にも唾を吐き出しそうな形相で私を睨みつけながら、私の急所を執拗に責め続ける。
「あぁっ」
「フフフ、どうやらオカマの性感帯は、私たちと同じようね」
シゲオの指先で菊の蕾を揉み解される屈辱に痙攣を起こしたように全身が引きつったが、男の体を知り尽くしたその指先の動きに、菊の蕾は淫らな花を咲かせようとしていた。
「馬鹿にされてるのに、何こんなに硬くしてるの?」
バイアグラの効能と、菊の蕾に対する愛撫で、股間の肉棒はもうどうしようもないぐらいに硬い屹立を示している。それは私にとって血を吐くような悔しさだったが、ローションをたっぷりと垂らした掌で黒のパンストに張り付いている亀頭を包み込まれた瞬間、私はこの男には敵わないと覚悟した。

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幼い頃の居候生活で叔母に憧れ、女装の世界に足を踏み入れてしまった私は、世間一般から見れば立派な変質者である。だがそんな変質者の私でも、男の姿のままで快楽を貪り合う、いわゆるゲイの世界には嫌悪感を抱いていた。シゲオが私のような女装者を毛嫌いするように、私もシゲオたちゲイのことを気味の悪い変質者だと思っているのだ。
だが私は、その気味の悪いゲイの目の前で恥を晒そうとしている。ゲイであるシゲオの指使いにペニスを浅ましく勃起させ、まさに歓喜の涙を流そうとしているのだ。
「ほらほら、汚い汁が出てきたわよ」
黒のパンストに白濁の汚れが広がるのを見て私の限界を悟ったシゲオは勝ち誇った笑みを浮かべ、ますますその指使いを激しくさせていく。
「あぁ、もう駄目っ!」
もう自分の意志ではどうすることもできない疼きがこみ上げてきて、私は断末魔の悲鳴をあげた。
居候生活で薄汚い二人の男に責められて歓喜する叔母の姿を覗き見た私は、叔母のような被虐の快感を味わいたいと願い、男たちに似たようなプレイをしてくれるよう要求した。
だがそれはあくまでプレイでしかなかった。私はこの時、シゲオの指先に弄ばれて、本当の被虐の悦びを味わったのだ。
「く、悔しいっ」
私はシゲオに対する腸が煮えくり返るような怒りを燃やしながら、壮絶な悦楽の絶頂へと到達した。

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[ 2011/06/29 19:41 ] PHOTO | TB(0) | CM(2)

すごい興奮

いつも恵理子さんの筆に興奮させられています。
とくに今回はすごい。設定がすばらしいと思います。
シゲオにさらにいたぶられる恵理子の痴態をもっと見せてください。
わたしはゲイでもないのになぜ興奮したのかわからない。
[ 2011/06/29 20:26 ] [ 編集 ]

佐山様

コメントありがとうございます。
今回の話は自分でも書いていて興奮しました。
反吐が出るほど嫌いな相手に陵辱される屈辱。そしてその先に待っている被虐の絶頂。
これが味わいたくて、私は恵理子になるのかもしれません。
[ 2011/07/28 22:49 ] [ 編集 ]

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