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女工員色地獄拷問(1)

昭和三十年代の前半、日本経済は朝鮮戦争の特需による第一次高度経済成長期を迎え、敗戦の悲しみから立ち上がろうとしていた。
雪深いこの東北の地方都市にも戦争特需の恩恵はもたされている。五年前に広大な農地跡に建設された製鉄工場では米軍の武器が製造され、多額の米ドルが投下されているのである。
この製鉄工場の創設者は佐川辰夫という六十を過ぎた初老の男である。佐川家はこの地方の大地主で、政治家や官僚といった権力者を数多く輩出している名門であった。
佐川辰夫は戦前まで特高警察の支局長を永く任され、徹底した共産党狩りを敢行。佐川の過酷な尋問、拷問により、数多くの共産党員が獄中で命を絶ったと言われている。
だが終戦を機に特高警察は解体させられた。その一方でGHQは民主化政策の一つとして労働組合を育成。労働者の権利意識は一気に高まり、全国各地で経営者との激しい攻防が繰り広げられた。
その波は遅ればせながらこの地方都市にも押し寄せ、佐川の製鉄工場でも労働組合が誕生。労働環境の改善を求める声が日に日に高まっていった。

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佐川製鉄工場労働組合の幹部・青木恵理子はこの日の就業後、女子工員の昇給等を求めて工場長の佐川茂典と会談する予定をしていた。茂典は佐川辰夫の甥っ子にあたる人物である。
恵理子は昨年まで一介の女性工員に過ぎなかったが、一年前から組合活動に関わるようになった。
恵理子の夫である浩はこの工場の労働組合の創設者で、組合長を務めていた人物である。だがちょうど一年前、役員会合の帰り道で大型トラックにひき逃げされてしまう。病院に運ばれた浩は何とか一命をとりとめたものの、植物状態となって現在も入院中である。現場にはトラックの破損部品が数多く残されていたが、どういうわけか現在も犯人は捕まっていない。
恵理子はそんな夫の意思を継いで、組合活動をするようになった。この時代の女性の大半がそうであるように、恵理子は学歴があるわけではない。だが持前の正義感と権力者も恐れない気の強さが組合員の資質にぴったりとはまって、恵理子は活動開始からわずか一年で組合幹部に抜擢されたのだった。

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管理棟の西端にある役員室には緊張した空気が張りつめている。工員達に対して完全に見下した態度を取ることで有名な工場長の佐川茂典が、今日はコメツキバッタのようにへりくだっている。上座に置かれた革張りのソファーには、この佐川製鉄の創始者であり会長である伯父の佐川辰夫が腰を下ろし、葉巻をくゆらせていた。
子供のころ、茂典は柔道の師範代である辰夫から武道、体力鍛錬で厳しい指導を受けた。その頃の恐怖がトラウマとなり、五十歳近くになった今でも伯父の前に立つと胸が締め付けられ、呼吸が苦しくなるのだ。
佐川辰夫は異様に大きな鼻の穴から葉巻の煙を吹き出しながら、眉間に深い皺を刻んでいる。この一週間、旧友である文部省の幹部に会うために上京していた辰夫は、不在の間に労働組合の活動がより活発になったと茂典から報告を受けて苦虫を噛み潰しているのだ。
「それで、あの牝犬は何を要求しているのだ?」
「は、はい。女性工員の時間給の十円アップと、育児休暇を設けるよう要求してきています」
「それで、お前は何と回答したのだ?」
「私の一存では決められない。会長に相談した後に回答すると」
茂典は辰夫の目の前で直立不動の姿勢で、声を震わせながら恵理子との交渉の経緯を報告した。
「この大馬鹿者が!」
それまで深く瞼を閉じていた辰夫が報告を聞き終えた途端にギョロリと両目を開け、茂典を睨みつけて大声を張り上げた。茂典はその場で縮み上がり、顔面から完全に血の気が失せた。
「あんな牝犬一匹黙らせることができんのか!お前には誇り高き佐川の血が流れているんだぞ!それなのに女のような下等動物に舐められやがって!恥を知れ!」
特高警察の支局長として恐れられた辰夫は大の共産党嫌いであると同時に、強固な男尊女卑論者でもある。そんな辰夫にとって、女でありながら組合員として経営者に縦をつく恵理子は、顔の周りをうるさく飛び回る害虫以外の何者でもなかった。

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就業時間が終わり、工員のほとんどが帰宅した女子更衣室で、恵理子は煙草を吸いながら物思いに耽っている。今日はこれから工場長との会談が待っている。恵理子は仕事で疲れた体に鞭を打ち、会談の戦略を練っているのだ。
「青木さん、お待たせしました」
工場の周辺がすっかりと暗闇に包まれた七時過ぎ、スーツ姿の男が更衣室に姿を現した。恵理子を呼びに来たこの男は工場長の秘書・橋本であった。
「役員室までお越し下さい。工場長がお待ちです」
恵理子は先導する橋本のすぐ後ろを歩いて役員室へと向かった。昼間は千人近い従業員で騒然としている工場敷地内も、この時間は不気味なぐらいにシーンと静まり返っている。
「どうぞ」
橋本が重厚な扉を開け、恵理子は役員室に足を踏み入れた。その瞬間、恵理子の表情がハッとなった。正面のソファーには工場長を従えて、佐川辰夫がどっかりと腰を下ろしていたからである。
工場の創設者であり、会長である佐川辰夫の姿を、恵理子はこれまでに二、三度しか目にしたことがない。だが特高警察支局長時代の悪名は、夫から何度も話に聞かされていた。夫は戦前から共産党運動に傾倒し、佐川辰夫とはいわば生涯の天敵同士なのである。
今はベッドから立ち上がれないばかりか、自分で小便も出来ない体になってしまった夫に代わって、恵理子は初めて対峙する辰夫を鋭い眼光で睨みつける。佐川は六十過ぎの老人でありながら、武道で鍛えられた肉体からは生気が漲っていた。

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「私が要求した女性工員の労働条件の一件、どうなりました?」
恵理子は辰夫の貫録に臆することなく、そのすぐそばに立っている工場長に話しかける。だが茂典は辰夫の顔色を伺うだけで何も答えようとはしない。
「工場長に代わってワシがお答えしよう」
恵理子が入室してから表情ひとつ変えなかった辰夫が初めて口を開いた。辰夫はまだ作業着姿の恵理子の全身を舐め回すように見つめながら、分厚い唇に不遜な笑みを浮かべた。
「あんたが要求してき女性工員の労働条件の一件だが、こちらとしては今の条件を見直すつもりは一切ない。以上だ」
佐川辰夫は恵理子から一切目を離さずに簡潔に答えた。その辰夫の唇に明らかに人を見下す嘲笑が滲んでいて、恵理子は腸が煮えくり返った。
「そう。だったらこっちにも考えがあるわ」
恵理子は怒りを隠すように煙草を咥えて火を点ける。恵理子は深く煙を吸い込み、ポーカーフェイスのままで反論した。

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「こちらの要求に対して経営側の歩み寄りがない場合、組合に入っている従業員でストを決行するわ。ご存知だと思いますが、組合には現在、全従業員数の約半数となる四百三十七名が加入しているわ。この組合員全員がストを実行すれば、工場にどれだけの被害が出るかはお分かりになりますよね?」
恵理子は声を荒げることも、一歩も怯むこともなく持論を展開していく。赤い口紅から吐かれた煙草の煙は、まるで辰夫の顔面に吹きかけられているようであった。
「なるほど、女の癖に肝っ玉が据わっている。お前では手におえないわけだ」
辰夫は茂典に向かってフンと鼻を鳴らした後、また視線を恵理子に戻した。
「だがいくら肝っ玉が据わっていようと所詮は女だ。男には敵わんよ」
「そうかしら?お望みなら、いつでも相手になるわよ」
そう啖呵を切った次の瞬間、恵理子の指先から火が点いたままの煙草が床に落ちた。いつの間にか秘書の橋本が背後に忍び寄り、恵理子を羽交い絞めにしたからだ。
「んぐうううう!」
恵理子は橋本の腕の中で激しく身悶えるが、口元を手拭いで塞がれた。手拭いには薬が染み込ませてあって、強い刺激臭が鼻の奥をツンと刺激する。
赤茶色の絨毯に黒い焦げが広がっていくのと同時に恵理子の意識が遠のいていく。辰夫が赤い口紅がついた煙草を革靴で踏みにじった瞬間、恵理子は完全に気を失ってしまった。

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[ 2012/10/23 23:18 ] 妄想小説 | TB(0) | CM(1)

新しい雰囲気。

恵理子様、今回は文芸作品とポルノが混ざりあった印象です。
こんなテイストも奈々は好きです。
恵理子様、パンストをお召しかと思ったらストッキングだったんですね!
ストッキングは奈々も大好きです。
すぐにセックスできるからァァァ!
ああこれからどんな展開になるのぉ?
[ 2012/10/24 05:52 ] [ 編集 ]

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